2017年08月31日

般若心経(般若波羅蜜多心経)

般若心経 YouTube 動画
般若心経.jpg

般若心経


般若心経(はんにゃしんぎょう)は、日本人にとってなじみが深いお経の1つで、正式には、般若波羅蜜多心経と言います。
日本では仏教各派、特に、天台宗・真言宗・禅宗などで般若心経が使用されています。

般若心経の全文と読み方

摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみったしんぎょう)

観自在菩薩。 (かんじざいぼさつ)
行深般若波羅蜜多時。 (ぎょうじんはんにゃはらみったじ)
照見五蘊皆空。 (しょうけんごうんかいくう)
度一切苦厄。 (どいっさいくやく)
舎利子。 (しゃりし)
色不異空。 (しきふいくう)
空不異色。 (くうふいしき)
色即是空。 (しきそくぜくう)
空即是色。 (くうそくぜしき)
受想行識。 (じゅそうぎょうしき)
亦復如是。 (やくぶにょぜ)
舎利子。 (しゃりし)
是諸法空想。 (ぜしょほうくうそう)
不生不滅。 (ふしょうふめつ)
不垢不浄。 (ふくふじょう)
不増不減。 (ふぞうふげん)
是故空中無色。 (ぜこくうちゅうむしき)
無受想行識。 (むじゅそうぎょうしき)
無限耳鼻舌身意。 (むげんにびぜつしんに)
無色声香味触法。 (むしきしょうこうみそくほう)
無限界。 (むげんかい)
乃至無意識界。 (ないしむいしきかい)
無無明。 (むむみょう)
亦無無明尽。 (やくむむみょうじん)
乃至無老死。 (ないしむろうし)
亦無老死尽。 (やくむろうしじん)
無苦集滅道。 (むくしゅうめつどう)
無知亦無得。 (むちやくむとく)
以無所得故。 (いむしょとくこ)
菩提薩垂。 (ぼだいさった)
依般若波羅蜜多故。 (えはんにゃはらみったこ)
心無圭礙。 (しんむけげ)
無圭礙故。 (むけげこ)
無有恐怖。 (むうくふ)
遠離一切。 (おんりいっさい)
転倒夢想。 (てんどうむそう)
究境涅槃。 (くきょうねはん)
三世諸仏。 (さんぜしょぶつ)
依般若波羅蜜多故。 (えはんにゃはらみったこ)
得阿耨多羅三藐三菩提。 (とくあのくたらさんみゃくさんぼだい)
故知 般若波羅蜜多。 (こち はんにゃはらみった)
是大神呪。 (ぜだいじんしゅ)
是大明呪。 (ぜだいみょうしゅ)
是無上呪。 (ぜむじょうしゅ)
是無等等呪。 (ぜむとうどうしゅ)
能除一切苦。 (のうじょいっさいく)
真実不虚。 (しんじつふこ)
故説般若波羅蜜多呪。 (こせつはんにゃはらみつたしゅ)
即説呪曰。 (そくせつしゅわつ)
羯帝羯帝。 (ぎゃていぎゃてい)
波羅羯帝。 (はらぎゃてい)
波羅僧羯帝。 (はらそうぎゃてい)
菩提僧莎訶。 (ぼじそわか)
般若心経。 (はんにゃしんぎょう)


般若心経の現代語訳.jpg
「現代語訳 般若心経」









ティク・ナット・ハン禅師のマインドフルネス.jpg


ベトナム出身の有名な禅僧であるティク・ナット・ハン(Thich Nhat Hanh)禅師は、仏教マインドフルネス(今ここにいる自分に気づくこと)を世界に普及する活動をされており、般若心経(Heart Sutra)の英訳にも取り組んでおられます。

TRANSLATION BY THICH NHAT HANH(般若心経の英語訳)
http://goo.gl/KevW87

ティク・ナット・ハン「仏の教え ビーイング・ピース」








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般若心経は、日本では仏教各派、特に、天台宗・真言宗・禅宗などで般若心経が使用されています。般若とは「知恵」を意味する言葉です。最も強調されているのは「空(くう)」という概念です。


posted by 知的好奇心 at 01:58| 文学 哲学 宗教 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

クリスパー・キャス9(CRISPR-cas9)

CRISPR-cas9
クリスパー・キャス9.jpg


CRISPRとは「Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats」の頭文字をとった略称です。

クリスパー・キャス9CRISPR-cas9)を使うと、生物のゲノム(DNAに記された全遺伝情報)を書き変えることができ、DNAの狙った場所をピンポイントで編集することが可能だそうです。

仕組みは、細菌にウイルスが侵入した場合、クリスパーとクリスパーの間に、ウイルス由来のDNA情報を取り込む。後に、同じウイルスが侵入すると、クリスパー間に収集した情報を基に、「キャス9(Cas-9)」と呼ばれる酵素が、ウイルス由来のDNAを切断・破壊する、とのこと。狙った遺伝子だけを切り取り、新たな遺伝子を組み込むこともできる技術です。

ゲノム編集ゲノムエンジニアリング)」は、生物の遺伝子を狙い通りに操作できる技術で、いわば生命の設計図を自在に書き換えることができるものです。これまでにも「遺伝子組み換え」と呼ばれる技術はありましたが、大きな違いは、「偶然」ではなく「狙い通り」に操作できる点です。

ダウドナ博士とシャルパンティエ博士.jpg



2012年6月に2人の女性研究者、米カリフォルニア大学バークレイ校のジェニファー・ダウドナ(Jennifer Doudna)教授と、フランス出身でスウェーデンのウメオ大学研究員のエマニュエル・シャルパンティエ(Emmanuelle Charpentier)研究員らの共同研究チームによって、CRISPR-cas9が開発され、生物の遺伝子を自在に改変できるゲノム編集に応用できることが証明されました。

遺伝子工学の革命的技術と評価され、ダウドナ博士もシャルパンティエ博士も、ガードナー国際賞やトムソン・ロイター引用栄誉賞をすでに受賞されているので、近い将来、ノーベル賞ノーベル生理学・医学賞)を受賞すると思われます。

2017年には、「Japan Prize」(日本国際賞)も受賞。

授賞理由を以下に引用します。

 CRISPR-Casは本来、細菌や古細菌に備わったRNAで媒介される適応免疫のシステムであり、菌が移動性の遺伝物質(ファージやプラスミド)による侵入から自己を防御するために利用されている。一般的な原理としては、特定のゲノムを標的とする固有のスペーサーを含んだ短いCRISPR RNA(crRNA)分子が細胞内に発現しており、その認識部位を含む核酸分子が侵入したときに、crRNAがガイドとなってCasタンパク質が核酸分子を切断し分解に導く。現在までに、6つのタイプのCRISPR-Casシステムが見出されている

 エマニュエル・シャルパンティエ博士は、まず2011年に、化膿連鎖球菌等のII型CRISPR-Casシステムにおいて、crRNA の産生には、前駆体のリピート配列と塩基対を形成して菌のRibonuclease III酵素による切断を可能とする、trans-activating crRNA (tracrRNA)と名付けられた短いRNAが必要であるという一般性の高い機構を見出した。

 翌年、シャルパンティエ博士とジェニファー・ダウドナ博士は共同研究により、化膿連鎖球菌等のII型CRISPR-CasシステムのCas9が、tracrRNA 依存的にcrRNA に対合するDNAを正確に切断することを見出した。さらに彼女らは、tracrRNAとcrRNAを一緒にした一本鎖のガイドRNA (sgRNA)を人工的にデザインすれば、ゲノム上の任意の場所を編集できることを示し、これによってCRISPR-Cas9による遺伝子改変技術の基礎的概念を確立した。その後、両博士はCRISPR-Cas9複合体の構造を解明し、2種類の短いガイドRNAとCas9の相互作用の分子機構も明らかにしている。

 sgRNAの標的領域の近傍に特定の塩基配列(protospacer adjacent motif, PAM)が存在するという条件さえ満たせば、植物・動物を問わず、ゲノムを自在に編集できることから、CRISPR-Cas9は広汎な遺伝子操作に利用できる画期的な技術となった。近年、ZFNやTALENなどの人工制限酵素の開発により、標的遺伝子の改変が容易になりつつあったが、CRISPR-Cas9システムは、これらに比べてもはるかに効率の良い遺伝子操作技術である。遺伝子改変マウスの作製や、農作物や家畜の品種改良だけでなく、遺伝子治療などヒトへの応用も可能である。

 以上のように、CRISPR-Cas9のガイドRNAによる標的分解機構の発見者であり、かつ生命科学分野に多大な貢献が期待されるゲノム編集工学技術の発展の礎を築いた功労者であるエマニュエル・シャルパンティエ博士とジェニファー・ダウドナ博士は、「生命科学」分野における貢献を称える2017年日本国際賞にふさわしいと考える。


使いやすく効率のよいゲノム編集技術を開発
http://goo.gl/PgCHJS

CRISPR関連生体分子データ
http://www.ecosci.jp/CRISPR/

A programmable dual-RNA-guided DNA endonuclease in adaptive bacterial immunity.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22745249

The new frontier of genome engineering with CRISPR-Cas9
http://science.sciencemag.org/content/346/6213/1258096


石野良純ノーベル賞(ノーベル生理学・医学賞).jpg


ところで、クリスパー(CRISPR)と呼ばれる遺伝子配列を最初に発見した人は、九州大学の石野良純(いしのよしずみ)教授で、大阪大学微生物病研究所で研究員だった1986年に、大腸菌の遺伝子解析をしていてたまたま発見したのだそうです。
当時は、クリスパー配列の働きまではわからなかったのですが、1990年代に塩基配列の解析が進むと、クリスパーが免疫機能と結びついていることがわかり、世界中でゲノム編集の研究が進み、石野教授の論文も引用されるようになりました。
クリスパーキャス9を開発したシャルパンティエ博士も、石野教授らの研究が、ゲノム編集で「はさみ役」のたんぱく質がDNAの配列にどう導かれていくのかなどの解明の礎になったと指摘していますので、石野良純教授もノーベル賞授賞の可能性があると思います。



石野良純「CRISPR/Cas その発見からゲノム編集技術への応用まで」(生物工学会誌 第94巻第6号)
https://goo.gl/vtd9hD

九州大学 蛋白質工学研究室(石野研究室)
http://www.agr.kyushu-u.ac.jp//lab/pce-web/
石野良純教授は現在、高温など特殊な環境に生きる古細菌の研究に取り組んでおられるそうです。


ゲノム編集.jpg


ゲノム編集の衝撃 「神の領域」に迫るテクノロジー

ゲノム編集入門: ZFN・TALEN・CRISPR-Cas9










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ノーベル賞候補(ジェニファー・ダウドナ,エマニュエル・シャルパンティエ,石野良純)
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2017年08月03日

有機化学者たちの感動の瞬間 有機反応や有機合成の研究で興奮に満ちた51の発見物語

化学者たちの感動の瞬間 興奮に満ちた51の発見物語
化学者たちの感動の瞬間.jpg

「化学者たちの感動の瞬間 興奮に満ちた51の発見物語」



出版社:化学同人

<本の内容>
本を代表する著名な有機化学者たちが遭遇した有機反応の開拓などの誕生秘話。
ちなみに、鈴木章先生と根岸英一先生は、2010年ノーベル化学賞を受賞。


<目次>
第1部 有機反応・合成編
イソニトリル新反応剤の開発 伊藤嘉彦
それは希土類元素から始まった! 今本恒雄
ホスゲンを吸って死ななかった話 植村榮
トリエチルボランとの幸運な出合い 大嶌幸一郎
金色した有機結晶を発見! 小倉克之
予断は禁物 香月勗
有機スズ化合物の反応にこだわり続けて 小杉正紀
ケイ素σ-π共役の発見に立ち会って 櫻井英樹
再現性“ゼロ”からの出発 柴崎正勝
不純物酸素が反応を促進した? 鈴木章
有機合成=ペンシルロケット説 鈴木啓介
銅触媒からの二つの贈り物 薗頭健吉
ヘテロ元素化学への方向を決めたセレンとの出会い 園田昇
新しい発見は一人ではできい 玉尾皓平
パラジウムの有機化学事始め 辻二郎
Witting転位の成長物語 中井武
合成化学者が理論化学に魅せられたとき 中村栄一
実験のなかからの掘り出しもの 奈良坂紘一
電子で有機化合物を変換させる 西口郁三
感動を与え続けてくれたこと 根岸英一
NHK反応発見裏話 野崎一
研究テーマとの幸運な巡り合い 橋本俊一
旋光度計がゴロンと動いた! 林民生
HIYAMA COUPLINGの誕生と新展開 檜山爲次郎
ハワイ大学大学院での感動の一瞬 丸岡啓二
鈴木クロスカップリング反応との出合い 宮浦憲夫
若い人たちに伝えたいこと 向山光昭
発見ノススメ 村井眞二
カルベンのスピンに魅せられて 村橋俊一
夢の実現一窒素を使って 森美和子
有機金属化学の草創期に立ち会って 山本明夫
ハーバード大学で学んだこと 山本尚
小さな発見の繰り返しが大きな流れへ 山本嘉則
分子機能化学の創出に携わって 吉田善一

第2部 天然物合成編
天然物全合成にかけた夢 磯部稔
海洋天然物は生理活性物質の宝庫 上村大輔
エリスロマイシンAの合成研究に挑む 大石武
青春(ゆめ)追えば 大野雅二
心に残る二つの微生物二次代謝産物の合成 大村智
個から広がる研究 北泰行
嘘からでたまこと 北川勲
忘れがたい奇跡の瞬問! 北原武
「自然免疫」の本質にせまる 楠本正一
タキソールの不斉全合成に挑戦! 桑嶋功
天然物の全合成で起こった予想通りの奇跡 竜田邦明
太古の化合物ギンコライドの周辺 中西香爾
有機合成から自然原理の発見 平間正博
天然物合成は面白い! 福山透
自然の謎に挑み続けて 村井章夫
生物活性物質合成への道 森謙治
私を魅了した自然からの贈り物 山村庄亮









有機化学の教科書。参考書
http://amzn.to/2w87ne9
・ウォーレン有機化学
・マクマリー有機化学
・ボルハルト・ショアー現代有機化学
・ソロモン 新有機化学・スタディガイド
・はじめて学ぶ大学の有機化学
・ハート基礎有機化学
・ベーシック有機化学
・単位が取れる有機化学ノート
・ブルース有機化学概説
・有機化学演習 (駿台受験シリーズ)











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posted by 知的好奇心 at 11:04| 科学 化学 物理学 生物学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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